星野歯科駒沢クリニック

HOSHINO DENTAL KOMAZAWA CLINIC

院長ブログ

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歯の破折の考察

22.07.28

星野歯科駒沢クリニックの星野です。

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昨年から歯が割れる人が急増しています。
歯が折れる場合は、ほとんどが過去に神経の治療(抜髄処置)をした歯です。
歯の神経を抜くということは、骨で言えば骨髄を全てきれいに取るという事を意味して、歯を殺すことになります。
歯の神経(歯髄)を抜いた後、しばらくすると歯の粘りが無くなってくるので、歯が割れやすくなります。

なぜこれが必要なのでしょう?
虫歯が神経まで進行すると、痛みが止まらない状態が続きます。
痛みを取る方法としては神経をきれいに取ることになります。
とった後は、歯が割れやすくなるので被せ物で補強します。
なるべくならこの神経を保存した方が、歯の割れる確率を減らす事ができます。

歯の神経を保存する方法には色々あります。

断髄処置と言って、虫歯菌で侵された部分の神経を一部だけ取り去って根本の神経は保存します。

ドッグベストセメント充填
虫歯で侵された歯を削り取ると、歯質を削って神経処置が必要になるので、虫歯を残したままその上からドッグベストセメントで覆います。
すると虫歯菌が死んで、取らないといけなかった虫歯の部分が1年程かけて再石灰化して、その部分が硬い歯質に戻ります。そこで詰め物などで修復処置をします。

この方法を試みてダメなら抜髄処置をします。

このような方法であまり抜髄処置をしなくなりました。

歯は削ってはダメです。なるべく削らないようにして保存します。

私はインプラント治療をよくしますが、抜歯の原因のほとんどは破折が原因です。

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