院長ブログ

21.06.12

星野歯科駒沢クリニックの星野です。

昨日は新規にインプラント治療ご希望の方が来ました。

小さい頃に前歯を転んで打って、歯の被せ物をしていましたが、その歯が割れてしまい、長い間、左右の真ん中の歯に義歯のバネをかけた、比較的大きな義歯を装着していました。そこ以外の歯は、ほとんど問題はありませんでした。

この場合、治療の選択肢は3つあります。 義歯、ブリッジ、インプラントの3つですが、最もよく無いのがブリッジ治療です。

健康な両隣の歯を削って3本の歯を橋渡しするのが、ブリッジ治療です。 健康な歯を削ることは、歯の寿命を短くすることです。 どうしてもインプラント治療ができない高齢者なら仕方が無いと思いますが、若年者や中年では問題が出ます。 ブリッジの平均寿命は7-8年で、インプラント治療の平均寿命は10年で97％以上、20年で89%が成功しています。これだけ成功率が高い治療はありません。 自分の寿命が後何年あって、それまでに何回再度治療ができるかを考えると、残り50年ならブリッジ治療の場合、やり直しを5-6回することになります。歯の治療のやり直しは3回が限度です。この方がブリッジ治療を選択した場合は20年弱はブリッジ治療で、歯が持ちますが、そのあとは大きな義歯が装着されているはずです。 インプラント治療を選択した場合は、うまくいけば一生持ちますが、やり直しもできます。 インプラント治療は顎の骨の中に植立するので、インプラントが抜けても骨に問題が出なければ、何度でもできます。 実際にどういう方がロストされているかとのいうと、タバコを吸い続ける方や糖尿病の方です。 自分も既に25年以上インプラントに携わってきましたが、上記の方が抜けます。