スタッフブログ

19.07.15

こんにちは。　歯科衛生士の小林です。

先月の6月３０日～７月７日までスウェーデンに研修に行ってました。

皆さんのスウェーデンという国のイメージは何ですか？日本でもおなじみのIKEAやH＆Mはスウェーデン発祥で、北欧雑貨やオーロラが見られる国でも有名ですね。

しかし、我々歯科医療従事者にとってはスウェーデンといえば、「予防歯科の先進国」なんです。

スウェーデンの消費税はなんと２５％です。日本は１０％になろうとしていますがその倍以上！しかし、税金が高い代わりに充実した社会保障が行われています。その中で、歯科医療費は日本のような出来高払い（治療した内容によって支払額が決まる）ではなく、陣頭払い（スウェーデンではリスクに応じて３年契約で定額を支払う）で行われています。そうすることで、治療をすればするほど儲かるということが無くなり、患者さんにとって過度な治療が無くなり、最適な医療が提供されやすくなります。なので、歯は虫歯も歯周病も予防が可能ですから、スウェーデンで生まれたら７か月になると国からお手紙が届き、まず「歯磨き診療所」のようなところに行きます。そこには歯科医師がいません。デンタルナースという人が、ご両親に正しい仕上げ磨きや子供の食生活についてなどどうやって予防したらいいかを教育します。その後もずっと定期的に予防来院が続き、治療が必要になると歯科医師や衛生士のいるクリニックへ送られるという仕組みで、２３歳まで定額の費用内で予防も治療も受けられます。

このような国の歯科医療を学ぶべく、スウェーデンの最南の町マルメにあるマルメ大学に行きました。

全国から５０人の歯科衛生士と７人の付き添いの歯科医師とともに５日間、朝８時から夜５時までしっかりお勉強してきました。マルメ大学の先生の講義、施設見学、実習全て素晴らしかったです。ここで学んだ事はどんどん星野歯科に還元し、星野歯科に来ていただいている患者さんがさらに健康になっていただけるようお役に立てたらと思います。

休み時間や食事時に全国の歯科衛生士さんとお話しできたこともとても刺激になりました。

長期のお休みでご迷惑をおかけした、患者さん、スタッフ、そして院長に感謝です。

ありがとうございました！