星野歯科駒沢クリニック

HOSHINO DENTAL KOMAZAWA CLINIC

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BOPT テクニック と呼ばれる新しい歯の形成技術の講演会に参加

17.01.30

今日は東京駅近くに朝から移動して新しい歯を削り歯茎をコントロールしながら最適な歯の被せものを装着するBOPTと呼ばれる技術を習ってきました。

BOPT(Biologically Oreiented Preparation Tecnique)は現在 ヨーロッパを中心に最も注目されている技術で今回は開発者のDr.Loiとそのテクニックを応用できる新しいタイプのPRAMA インプラントについての講演でした。

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歯にクラウン(被せもの)をする際には歯を台形状に形成してその上にセラミックやジルコニア等で製作したものをセメントで接着します。歯の形成については私の記憶では大学を卒業した25年前からほとんど変化をしていませんでした。歯医者にとってあまりにも基本的な行為であり誰もがそこに問題があるとは考えていなかったと思います。しかし、従来の歯の削り方には歯茎(軟組織)にとってはさまざまな長期的な問題がありました。歯の被せものと天然の歯のつなぎ目である境目(マージン)は歯肉縁下0.5㎜~1㎜程度まで厚み0.5㎜以上は削り込んで正確にその位置を印象していく方法でした。その位置は不変で歯を作る環境としては制限があり歯科技工士は制限のある中でクラウンの製作をしていたことから歯の形成の良し悪し=クラウンの良し悪しとなっていました。

このテクニックの特徴は削られた歯にはマージンが存在せずクラウン製作側にマージンを自由に設定できるという利点があります。歯茎の形状は装着されるクラウンの形状で伸びも縮みもし厚みも変化するという事実に開発者のDr.Loiは気づきました。歯の周囲は台形状ではなく円錐形に近い滑沢な形状としてマージン部はナイフエッジと呼ばれるとても薄い形成量とします。自由にマージンの位置を変えられることで技工士サイドで理想的な左右対称な歯の形のクラウン製作ができます。

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午後からはこのテクニックを応用して開発されたイタリア製インプラント PRAMAの紹介です。このインプラントの最大の特徴は私も愛用しているストローマンSP(ティッシュレベルインプラント)の利点、欠点を改良したMのと考えるといいです。専門用語でいうとマイクロギャップが歯肉貫通部に位置しているティッシュレベルインプラントで骨のレベルの変化が少ないタイプです。金色のPRAMAネックの形状が逆ラッパ型でその部分は機械研磨加工されているので骨の中ではインテクレーションがおこり露出させても問題がおこらないレベルの滑沢度になっていることを応用して抜歯即時埋入、骨吸収の起こらないALL ON 4、審美補綴、特殊なGBR法を回避した植立法が可能となります。インプラント技術はすでに完成された技術ではありますが、少しずつ発展していくようです。その発展は大きなことはなくほんの少しの形状を変えることで長期の安定性が増すということにつながります。

デンタルインプラントの歴史はすでに50年近いわけですがその50年を振り返ってさらに改良が進められています。

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