スタッフブログ

16.05.25

インプラント専門医になるとさすがに簡単なケースの患者さんは少なくかなりシビアになります。欠損数が多くなると全身疾患があってすぐには入れることのできない方であったり、単独欠損のイージーケースであれば一般の先生たちでできるので回ってくることは少ないのが現状です。他の歯科医院で抜かなければいけないと言われて相談にくるケースも多いのですが精密根管治療を行うことで結構な確率で残せてしまうことも多いです。

昨日も歯根破折の症例でしたが頑張って精密根管治療＝マイクロスコープをつかって残すことにしました。昔ならばすぐに抜いているケースでもいまは頑張れば残せるケースがたくさんあります。

おとといは根尖部に膿がたまってさらに歯周病も進行している歯をすぐには抜かずに精密根管治療で根管充填をおこない経過観察をすることにしました。

午前中は右下７番の歯根破折で抜歯となったケースのインプラント治療相談でしたがＣＴスキャンと口腔内スキャンを同時におこなってみました。このケースは比較的単純な部類にはいります。

今日の午後は前歯５本欠損のケースでしたがＣＴスキャニングと口腔内スキャニングを同時におこなって解析しましたが極端に骨が薄くて簡単に治せるケースではありませんでした。

たくさんのリスクを冒して徹底的に骨を作ってからインプラントを埋めるというのもありですが、患者さんも入れ歯かインプラント治療のどちらでいこうか迷われているレベルなのでもう少し簡単なインプラント義歯という方法を提案しました。

予防歯科を中心に治療を進めていくとインプラント治療は減ります。さらに歯の保存技術も上がったので歯を抜くケースも激減しています。歯を抜くケースは歯根破折のケースばかりです。

インプラント治療がどんどん増えていく病院というのはいかがなものか？いつも考えています。仕方なしに歯を失ってしまったときに他の歯を傷つけることなく治療を終えることができるのがインプラント治療の最大のよさです。

星野歯科の周囲の患者さんはみな健康になって歯を失う人はとても少なくなっています。

私のクリニックが潰れようとも歯の健康が一番です。健康な歯で一生涯を過ごすことができる価値を創造するのが星野歯科の役目だと考えています。