わかりやすいインプラント
第5回 どうしたらインプラントを長持ちできるのか
今回でインプラントについては最終回となります。
せっかく入れたインプラントがわずか数年で抜け落ちてしまうようでは無駄な治療となってしまいます。そこで今回はどうしたら入れたインプラントを長持ちさせられるのかお話したいと思います。
現在インプラントはどれくらい持つかというと最低10年は持つということがいえるでしょう。ただし全くこの10年の間インプラントに対する検診を行わなければ1〜2年で抜け落ちることもあるのです。
失敗の原因
インプラントの失敗はほとんどが1〜5年ぐらいの短期間に起きます。ですから5年以上問題なく機能すればたぶんその後何年も持つことでしょう。
現在のタイプのインプラントの歴史は35年もあります。35年間抜けなかったという意味です。歯科の世界では10年持てば成功ということになっています。10年問題なければさらに何十年も持つ可能性が高いのです。
最初の5年で抜ける場合一番多いのがインプラントが骨と結合するまでに抜け落ちるケースです。この場合まだ歯が機能する前なので再度インプラントの植え込み手術をすれば問題ありません。
次に多いのが2〜3年経過して次第にインプラントの周りの骨が解けていくインプラント周囲炎(歯周病)によるものです。
正しい歯ブラシができていない場合や極端にインプラントのみに噛む力が集中していた場合に次第にインプラントが動揺して抜けるケースです。
予防策として
ほとんどが間違った歯ブラシの方法により汚れがインプラント周囲のたまり、そこから炎症が起こるので、正しいブラッシングができているか歯科医院で確認してもらうことです。
あとは就寝時にかなり強く歯軋りをしているような方は要注意です。この場合、かみ合わせの調整が必要で予防としてマウスピースを歯科医院で作ってもらいましょう。
また3〜6ヶ月に1回の定期健診が必要です。この際、インプラントのレントゲンと歯茎から膿や出血がないかチェックしてもらいます。またインプラントの歯だけが強く噛みあっていないかチェックが必要です。
プラントも歯と同じ歯槽骨と呼ばれる骨の中に植わっている物ですから同じような歯周病菌に感染します。
インプラントの情報を取得する必要性
同じ歯科医院に一生通院できる方は少ないと思います。仕事の関係で引っ越したり海外へ赴任する可能性があるわけです。その際に引っ越した先に定期健診が可能な歯科医院を紹介してもらうことや自分の口の中にどのようなインプラント(メーカー名、長さや太さ、種類)を歯科医院で聞いておく必要があります。国内には30種類もインプラントが存在しますので引継ぎをした歯科医院で自分の口の中のインプラントを取り扱っていなければトラブルが発生したときに治療できないからです。
治療費について
最後にインプラントの治療費についてお話しましょう。当院ではインプラント1本(セラミック製の歯を入れた場合)38万円します。都内では30〜50万円ぐらいが相場ではないかと思います。
極端に安かったり高い歯科医院は存在します。治療費については高いからいいものだとか安いから質が悪いとか言うことはあまり関係しないと思いますが20万円以下ですとコストの問題で採算割れするはずなのでなにかあると考えていいと思います。
なによりもその歯科医院の担当の先生の説明がしっかりしていて信用できるようでしたら問題ないと思います。
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