テレビ・取材記事

わかりやすいインプラント

 

第2回 インプラント治療に入る前に  〜歯を失った原因と歯周病について〜

 

インプラント治療を受ける前に、やらないといけないことがあります。
「なぜ、歯を失ってしまったのだろうか」という原因がわからずに、ただ欠損した部位にインプラントを入れても長持ちしません。

歯が抜ける原因はいくつかあります。

 

  1. 歯周炎により歯牙周囲の骨を喪失し、抜歯となる場合
    原因は汚れが常に歯茎についていたから → 汚れがとれるようにする。

  2. ひどい虫歯で歯を抜かれた
    原因はやはり汚れ → 汚れがとれるようにする。

  3. 歯がなにかのひょうしに割れてしまった。
    原因は咬み合わせ、強い咬み合わせによる→咬み合わせを改善する必要あり。
    よくあるケースとしては、ブリッジとなっている土台の歯が力負けして割れてしまう場合。
    差し歯にしていた前歯にひびが入り、割れてしまう場合。

  4. 交通事故などにより、抜け落ちる
    歯だけでなく周囲の骨もなくなっている場合が多く、インプラント植え込みの埋入。

  5. 乳歯が生え残った場合は乳歯がそのまま残り、乳歯が抜けてしまうケース(先天性欠損)
    このようにいろいろな原因で歯を失うわけで、特に歯周病で失った方はインプラント植立後もインプラント自体に歯周病が起こる可能性が高いのです。



歯周病とはどんな病気でしょうか?


歯周病は、歯の周りについた歯周病原菌(食べ物のかす)の感染によって起こります。歯周病原菌となる特異な細菌が、歯周ポケット(歯茎と歯の境目のなか)で異常増殖すると歯肉がはれ、歯槽骨(歯を支えている歯の周りの骨)の破壊を起こさせるのです。
インプラントも歯と同じ歯槽骨と呼ばれる骨の中に植わっている物ですから同じような歯周病菌に感染します。

■歯周病には4つのランクがあり、それぞれの症状により治療法も異なります。

  1. 歯と歯肉の間から入った細菌(歯垢、歯石)が歯肉に炎症をひきおこす。歯肉は赤く腫れ、出血し易くなる。

  2. 細菌が歯と歯肉の境目からわり込み、歯と歯肉を離れさせる。(歯周ポケット)

  3. 歯と歯肉の境目に付着した細菌が、歯の根の面に沿って根の先へ侵入し、繁殖して臭いを発する。(口臭)

  4. さらに、歯肉の中にある歯槽骨を溶かしてしまう。ポケットからは、常時、血やうみがにじみ出ている。

  5. 歯肉はやせて下がり、歯槽骨はほとんど吸収されてなくなるので、歯の根の部分がむき出しになる。

  6. ついにはグラブラと動揺し抜け落ちてしまう。



○歯周病と歯周病4つのランクを図で説明しています。
>> http://www.hoshino-dental.com/excel/2/sisyubyo.html


■それではどんな治療が必要なのでしょうか?

  1. 徹底したブラッシング指導
    歯周病は歯の汚れから起こるわけですから患者さん自身が正しい磨き方で歯を磨いてやる必要があるわけで、間違った磨き方で10分も20分も磨いても効果はないのです。

  2. 歯石取り
    歯に付着した強固な汚れは歯石と呼ばれ、歯磨きでは落とせません。
    これは超音波スケーラーや手用スケーラーで完全に落とす必要があります。
    歯石は歯の表面に強固に付着し、歯石の中は歯周病菌の住みかになるため、歯ぐきや骨の細胞を破壊してしまうために歯石取りをせねばなりません。

  3. 重度な歯周炎の場合は汚れが歯茎の奥深くに存在するために、歯茎に麻酔をして不良な組織や歯石を取る必要があります。

  4. 歯が動揺する場合
    この場合は一時的にボンドで歯と歯とを連結して固定をします。

  5. 完全に歯の周りの骨が失われている場合
    この場合、歯は保存不可能ですから抜歯となり、欠損部となりインプラントの適応となります。




たばことお酒


ヘビースモーカーの方や大酒のみの人は歯茎が悪くなる傾向になります。特にたばこは血中の酸素濃度が吸わない人に比べて非常に低くなります。
そのため、歯茎まで酸素を多く含んだ血液が届きづらく、細菌に対する抵抗力が低くなります。
インプラントをお考えの方はまずはご自分の生活習慣から変える必要があるのです。


| 第1回へ | わかりやすいインプラントTOPへ戻る | 第3回へ |