なぜブリッジよりインプラントなのか?
10年も前の話ですがこの患者さんとの出会いは当時私が勤めていた病院のすぐ近くに国立病院がありそこに研修生としていらしていた看護婦さんでした。昔、伊豆の方の歯科院で治療をされたそうですべての被せ物にがたが来ていました。わたしのまだ歯科医師になって3年ぐらいだったのでその当時インプラント治療はまだまだ信用されておらずインプラント以外の治療法を検討しました。そしてその当時では最高の治療をしたつもりでいました。
その時のレントゲン写真(7.10.27)がこれです。

前歯から奥歯からすべてに根の治療のやりなおしとセラミックの被せ換えをしました。
当時ではベストな治療だったと思いますが、左右上下にブリッジが3つも存在したことが後々いろいろとトラブルを起こしたケースです。今思えば一番噛む力を負担しなくてはならない奥歯にブリッジを架けると言うことはトラブルを生むのも当然なことだったのかもしれません。
この治療をしてからだいたい3〜4年経過した頃(9.7.29)でした。

左下の一番奥歯画はずれて虫歯になりブリッジを外したらもう差し歯ができないほどになっていたのです。当然、この場合は抜歯となり連続欠損となりますのでインプラントか2本の部分入れ歯を入れなくてはならなくなりました。このときは当然インプラントを選択してもらうことになりました。

更に3年後(12.1.12)には右上の延長ブリッジが完全に使えなくなりました。
これも虫歯と歯の破折が原因でした。この部分はどうしてもその当時入れ歯にしたくないという患者さんからの希望があったので延長タイプのブリッジにしました。今回は3本のインプラントに換えてます。

それから更に1年後(13.3.21)左の前歯にもトラブルが発生しました。今度は歯が根もとから完全に折れてしまったのです。ここもインプラントにしました。

このように私の経験からなるべく奥歯にはブリッジを入れない方がいいという結論に達したのです。どんなに高くていい材質のブリッジを入れても最初の設計が悪ければ持たないと言うことをいろいろな症例で経験してきました。噛む力というのは本当に強く本来人間の永久歯は28本ないと他の歯にまで影響が出ると言うことを嫌なほど経験したのです。