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口の中から危険なブリッジをなくそう


長年いろいろな患者さんを治療していると歯を失っていく法則というのがわかるようになる。永久歯の中で最も早く虫歯になるのは6歳に生えてくる第一大臼歯で奥から2番目の歯である。この虫歯を放置することで歯の神経を抜く羽目となり歯が非常に弱くなってしまう。被せ物や詰め物をしても10年以内にはやりなおしになるケースが多く特に一度神経を失った歯は感覚がないので虫歯になっても放置されることが多く被せ物を外したときにはすでに自分の歯のほとんどが虫歯で保存不可能となり抜歯となってしまう。抜歯をすると欠損ができるので1本の場合は両隣の歯を削ってブリッジにする。このブリッジの平均寿命は8年でブリッジは土台になる歯に噛む力が通常の1.5倍もかかるのでブリッジが外れて虫歯になったり歯が割れてしまうことでさらに歯を失う。この繰り返しの悪の連鎖は次第に加速して右が最初悪ければ今度はそこをかばうようにして左噛みになるので左に過剰負担となり左右ともに悪くなる。そして最終段階では前歯が悪くなりすべての歯を失うこととなる。
最近の傾向としてはまず1本目欠損のときにブリッジにしないでインプラントを選択することで悪の連鎖を断ち切ることができるようになった。私のホームページでも紹介しているように欠損ができたら歯を増やす治療=インプラント治療を勧めるようにしている。若い方も今ではインプラントを選択するようになった。
また、すでにお口の中にブリッジが存在する場合でも欠損部にインプラントをいれてそれぞれの歯を単独の独立した歯にすることが可能である。その場合、一度ブリッジをすべてはずすかダミーの部分だけを切断して欠損部にインプラントをいれることでブリッジの土台の歯の寿命が格段に延びるのである。

最近、私のクリニックではブリッジがらみのインプラント植立が増加している。ブリッジで特の奥歯に入れた長いものは非常にリスキーで不安定である。ほとんどの患者さんがこれから書くパターンでだめになっている。奥から2番目の歯を抜いた後に従来であれば100%両隣の歯を削ったり神経を抜いたりしてブリッジをかけ、数年後にははずれたり、虫歯になったり、歯が割れたりでやり直すことになる。やり直すときはさらに歯を削ることになるので前のブリッジより当然壊れやすくなっているのである。なぜ、外れたり虫歯になったりするのかはその構造に無理があるからである。本来は1本、1本の歯が独立しており噛む力はそれぞれの歯に分散されていくが、ブリッジの場合は3本分の歯が繋がっているので分散されづらい。そしてブリッジの端で物を噛むとそこがてこになりもう一方の歯が浮く力が働くので外れたり、その隙間から虫歯になりやすいのである。体の一部がなくなった場合、例えば指が事故で切断されてしまった場合その指を回復するのに両隣の指に固定して人工の指をつけるだろうか?

答えは NO である



それではどうするか?その指の根元に偽の指を作るかその根元に義足のようなものを単独でつけるはずである。歯も同じでつなげるのではなく単独で欠損部を回復するのが筋である。それと2本で3本分の噛む力を負担するには無理があるのだ。負担過剰となった歯は根元から真っ二つに割れてしまい、保存不可能で抜歯となるのだ。そしてさらに欠損部は広がりまたブリッジを掛けて自分の歯をどんどん破壊していく。

そう・・・昔の歯科医=破壊者である。



しかし、いろいろな理由により破壊行為をしなければいけないときもある。インプラントがどうしてもできる経済力がない方や外科ができない患者さん(高齢者、体質)もいるのだ。経済的な問題であれば一時的に入れ歯をはめてもらい後々、インプラントにすることもできる。体の問題があればインプラント以外の以外の最良の方法(ブリッジ)を選択するしかない。