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インプラント体験リポート 〜当院でインプラント治療を受けられた方々の体験談です。〜


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初めてのインプラント インプラント治療にいたるまで


台湾より 62才女性 右下5番欠損


 2年前におそらく歯根が割れているので、もはや抜歯治療しか道がない、と言われながら、恋々と執着してきた下顎右小臼歯(5番)も、いよいよだめかなと思われる症状を呈してきました。それは去年(2003年)の5月のことで、時に私は既に台湾に再就職していました。でもブリッジはいやでした。隣の小臼歯は健全といってよい歯で、それを削るに忍びなかったからです。そこでインプラントについて情報を集めることにしました。
実は台湾ではインプラントは大流行で、ちょっと高雄市内の道を歩けば「人工植牙(インプラントのこと)をします」、という看板を見ることができます。日本円で15万円ほどでできてしまうということ、現在台湾に住んでいるので治療に便利なことなどを考えれば、台湾で治療するのも一つのチョイスではあったのですが、余りにも多くの歯科医の先生がインプラントをします、と広告を出していることにかえって不安を覚え、やはり夏休みに日本で治療を受けることにしました。
しかし、日本の情報を集めるといっても、日本から離れていてはインターネットしか手段はありません。gooで検索すると、最初にあったのが星野歯科駒沢クリニックのホームページでした。それはもう至れり尽くせりの素晴らしいホームページで、そこで、星野先生のお考えやご経験、ITIとブローネマルクの違いなど多くの事を知り、ぜひこのクリニックで治療を受けたいと思いました。星野先生のインプラントに対する情熱や患者の為を思うお気持ち、年に300症例のインプラント治療をなさっているというご経験の豊かさに加え、近所の先生が紹介してくださるとおっしゃってた先生はブローネマルク法でインプラントをなさる方で、私としては手術の危険度が低そうなITIに魅力を感じたということもありました。そこで、時に台湾ではSARSが猛威をふるっており、帰国後は10日間の自宅隔離期間が必要でしたが、その期間も数えて星野先生にメールで初診の予約を入れたのでした。

■インプラント治療 H15.7月 7日


初診は、ゆっくり時間をかけてカウンセリングをしてくださり、その場で抜歯という事になりました。覚悟はしていたものの、自分の歯を一本抜くという事への寂寥感は禁じ得ませんでした。かつて、あれこれ手を焼いていた娘さんを結婚させたばかりの友人に、「ご感想は?」と尋ねたら、「いやぁ、さんざん悩まされた虫歯を抜いた後のような気分だよ」という答えが返ってきたことがありましたが、実に適切な比喩だったと、思い出されたりもしました。
その炎症が治癒した後に、いよいよインプラントの手術となりました。なまじその前に人工歯根樹立の手術の行程を写真入りの本で見たりしたことで、かえって少し臆する思いもありましたが、経験をたくさん積んでいらっしゃる先生にお任せするわけだから、と気持ちを落ち着かせ、手術台に上がりました。手術そのものは特に苦しいということはなく、音楽を聴いたり、来し方の楽しいことを思い出したりしているうちに、20分くらいで済んだのではないかと思います。
「顔が腫れますよ」と言われていましたが、次の日は本当に笑えるくらい片頬が腫れました。しかし順調に回復し、8月の末に台湾には戻りました。ポーセレンの差し歯は冬休みということになります。細菌が入らないよう、樹立した人工歯根の上に自身の皮膚が張るようにして下さったので、遠すぎる事へのいささかの不安もありましたが、概ね安心して帰台することができました。
しかし、SARSで冬休みに帰れない可能性も考られました。そうすると、翌年の夏まで歯を抜いたままで置くことになって、歯が両側から寄ってくるおそれがあるということで、先生は寝るときだけ着装する入れ歯を作ってくださいました。しかし、その義歯を3ヶ月も経たないうちに、間違って捨ててしまい、おろおろと台湾から電話をかけて指示を仰いだこともありました。間違って捨ててしまった原因は、洗った義歯をティッシュペーパーに包んだまま放置しておき、それをつい汚い紙と間違えて捨ててしまった、というお粗末です。後はもうSARSが流行しないことを祈るばかりでした。
おかげさまでSARSの流行もなく1月半ば、無事帰国できて、スリープ状態にしていただいていた人工歯根を切開して出す、歯の型を取り、ポーセレンの歯を差していただく、最後にケアの指導を受ける、という治療の後段階を終えることができました。

 その後治療を終えたのが2004年の2月の初旬で、今日は3月1日、大体すべての治療が終わって2ヶ月近くが過ぎたことになります。食べることには全然違和感が無く、台湾のおいしいものを次から次へと食べてハッピー・ハッピーです。また、私は日本語を教える仕事をしていますが、発音の点でもパーフェクトと思える発音ができて、とっても嬉しいです。
歯の手入れについては、今までよりも注意深くなりました。今まではブラシとフロスだけしか使っていませんでしたが、歯間ブラシを使うようになりましたし、歯ブラシの角度もこまめに変えて磨くようになりました。無論全部自分の歯である方がよいに決まっています。しかし「一病息災」という言葉があるように、インプラントの歯が一本あることで、歯全体への注意が及び、結果としてこれからの歯の健康が保てたらいいと思っています。
星野先生、スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。