基礎知識

インプラント最前線

 

I.T.Iインプラントが世界ナンバーワンになる日も近い

 

2005年6月23日(木) 院長ブログより

インプラントの研究や開発には莫大な資金が必要である。そしてその研究を評価しなければいけない。先日発光ダイオード(青色LED)の中村修二と日亜化学との間で特許をめぐり裁判がおこなわれたように、適正な評価がなされる環境がなければ新しい技術や医学の進歩はないであろう。その点I.T.Iインプラントにはすばらしい環境が整備されている。研究のチームを意味するI.T.Iと巨大資本ストローマン社が融合して現在のI.T.Iインプラントは発展してきた。ストローマン社は世界の有望な歯科メーカーを買収(エムドゲイン、など)してきた。研究開発費はストローマンが出資、そして世界中の大学でI.T.Iインプラントの研究がおこなわれ、ミーティングでどのようなものが臨床で使用可能なのか討論され世界中で地検がおこなわれストローマン社で製品化されていく。そして世界中の歯科医が多くのI.T.Iインプラントを使用し歯科医や患者さんも恩恵を得ている。このような優良な関係を築いているのはこのメーカーしかいないであろう。このような関係が崩れない限りは近い将来世界のトップシェアー率ナンバーワンのインプラントになるであろう。
これは私の単なる個人的な見解であるので参考程度にしてほしい。




世界のインプラントの潮流 『SLA ctive』

 

2005年6月23日(木) 院長ブログより

今回のシンポジュームの目玉はなんといっても『SLA ctive』であろう。
現在のI.T.Iの表面性状は『SLA』とよばれ、インプラントと骨が接触する表面がサンドブラストと酸処理がおこなわれ骨の細胞が増殖しやすい大きさの凹凸が形成されている。この表面性状により6週間で骨の結合が75%達成される。しかし、最新の表面性状である『SLA ctive』では4週間で同等の骨結合が達成されることになる。左の画像でもわかるように左が『SLA』で右が『SLA ctive』で、『SLA ctive』はアンプル内に液体が満たされていて骨の中に入れた瞬間に血液がすぐにまとわりついている様子がわかると思う。それだけ親水性がよいということになる。すなわち骨の細胞も直ちにインプラント表面になじみ結合を開始することを意味する。I.T.Iインプラントは左下画像からわかるとおり1974年にTPS、1994年にSLA、2005年にSLA ctiveに進化した。患者にとってのメリットはI.T.Iインプラント植立から1ヵ月後には歯の頭がつき咬めるようになるということで(以前は2ヶ月だった)早期に咬合機能の回復が可能である点。国内での発売は早くて秋以降であるが厚生労働省の認可待ちで数年後になる可能性もあるだろう。





TEインプラント(抜歯直後や早期に使用されるI.T.I.インプラントの最新タイプ)

 


TEインプラントの出現により、さらに、治療の期間の短縮が可能となります。このインプラントは、従来、歯を抜歯した後、2〜6ヵ月待った後に骨の回復を確認した後に、植立が必要とされ、トータルの治療期間は6ヵ月から、9ヵ月にも及ぶ場合がありました。このインプラントは、歯根の太さよりも太い形状をしているため、骨の回復を待つ必要がないため、通法と同じく、2ヵ月と治療期間が短縮されます。


矯正用インプラント(これは、歯を動かす目的にのみ使用するフックのようなもの)

 

このインプラントは、矯正のためのインプラントで、従来の矯正治療では外科手術をしたり、歯を抜歯して、歯を動かしていたのですが、外科手術や抜歯なしに歯を、インプラントを固定源として大きく動かすことができる、アンカーとしてのインプラントです。






テンポラリーインプラント(すぐに力をかける一時的なインプラント)

 

    


このインプラントは、インプラント手術したその日からものが食べられるように開発された、一時的なインプラントです。通常のインプラントは2ヵ月後に歯の頭をつけてはじめて物を食べることができるのですが、通常のインプラントと同時に、このインプラントを植立すれば、その日から物が食べられるわけです。
そして、2ヵ月後に、テンポラリーインプラントははずし、本物のインプラントで食事をすることができます。