基礎知識

インプラントのデメリットとメインテナンスの必要性について

 

当医院では、必ず、インプラントのメリットとデメリットについてお話しさせて頂いています。メリットに関しては、他のインプラント関係のホームページでも必ず紹介されていますので、省かせて頂きます。
他のホームページでは、あまり記述されていないデメリットについてもお話ししたいと思います。

インプラントは所詮人工物にしかすぎませんので、生まれたときに生えてくる天然の歯にはかないません。しかし、欠点をおさえながら管理をしていけば、天然の歯と同等、あるいはそれ以上の機能を回復させることが可能なのです。

インプラントの失敗の原因には大きく分けて4つあります。

  1. 骨の質の問題
  2. 適切なブラッシングが行われなかった場合
  3. 咬み合せが悪く、インプラントに常に不適切な力が働いている場合
  4. 患者さんの習慣等による場合
  5. .医療ミスによるもの



1.骨の質の問題

 

1に関しては、骨の質が軟らかすぎる場合、植立後の安定が悪く、少し力をかけただけで、抜け落ちる場合があります。その逆に、非常に硬い骨は、植立後の安定性は良いが、インプラント周囲の血の巡りが悪くなることから、抜け落ちる場合があります。
(骨の量に関しては、レントゲン撮影後、CTスキャン等により、確認できますが、質、に関しては実際に植立する際に初めて、正確に把握できることが多いのです。)
また、質だけでなく、骨の量にも影響されます。高さや幅が少なかったりするとインプラントの持ちに影響します。


2.適切なブラッシングが行われなかった場合

 

2に関しては、植立した初期に、指示と違ったブラッシングを行うことで、感染してしまったり、咬めるようになってからも、ブラッシングがうまく出来ておらず、インプラント周囲に、常に細菌が溜まると、天然の歯の周囲炎のように、感染して抜け落ちる場合があります。
御自身の歯を周囲炎で失われた方には、特に注意が必要です。失うまでと同じ程度のブラッシングでは、再び感染する危険があります。


3.咬み合せが悪く、インプラントに常に不適切な力が働いている場合

 

3咬み合せに関しては、植立したインプラントに、かぶせるもの(歯の頭の部分)をつける際、調整しますが、咬み合わせは常に一定なものではないので、定期的なチェックと、調整が必要になります。


4.患者さんの習慣等による場合

 

4に関しては、タバコとアルコール中毒、糖尿病、ヘビースモーカーでアルコール依存の傾向の方は、失敗する確率が高くなります。


5.医療ミスによるもの

 

5に関しては、診断ミスによる神経損傷や、植立方向に問題がある場合、骨のない部位に植立した際に、抜けたり、抜かないといけない状態になります。

このように、確かに失敗の可能性もありますが、それ以上に、はるかに多くのメリットがあるので、インプラントを植立することとなるのです。

また抜け落ちた場合でも、2〜3ヶ月、骨の回復を待つことで、再度インプラントの植立は可能となりますので、あまりにも深刻に考えることはないと思います。