新素材ジルコニアとE-MAXについて

ジルコニアは人工ダイアモンドとして有名ですが、歯科領域では究極の審美性素材として今、大変注目を浴びています。
今までの歯科の中心的な素材は金属、セラミック、レジン樹脂が主流でした。口の中の環境下ではまず腐食しないこと、強度があること、見た目が良好であるという3つの要件があります。レジン樹脂では見た目がよくても柔らかく次第に磨耗してしまうこと、変色していくという欠点がありました。金属は硬く丈夫ではありますが、見た目が悪く人により金属アレルギーを引き起こす原因となります。セラミックは見た目もよく、硬く、変色もない良質な素材ではありますが唯一の欠点として強い衝撃力に対してお皿のように割れる可能性があります。これらの3つの要件を満たしているのがジルコニアと考えればいいと思います。また、平成20年10月より国内で認可の下りた従来のセラミックの3倍の強度をもつE-MAXという材質も使用できるようになりました。

ジルコニアの特徴

  1. 金属アレルギーが起こらない生体材料である
  2. 光が透過する審美材料である
  3. 金属よりも硬い丈夫な素材である
  4. 口の中で腐食の起こらない安定した素材である
  5. 変色のない素材である
  6. 金属に比較して軽い素材である

なぜ今まで歯科で使用されなかったのか?

以前よりこの素材が歯科では最高の素材であることは知られていました。しかし、金属よりも硬いこの素材を加工する技術がなかったのです。数年前よりCAD/CAMと呼ばれるコンピュータ制御の削り出し技術革新が起こりました。その結果としてこの素材を歯科分野に応用することが出来るようになったのです。

現時点での問題点

ジルコニアが特に有効である部位はインプラントの長いブリッジなど特に力のかかる部位や前歯などの見た目を重視する部位です。昨年度のトラブルは従来のセラミックに対しては5%未満という結果となっています。E-MAXは特に臼歯部の耐久性部位には最も有効ですが単独歯にしかし使用できません。
当クリニックではジルコニアを選択された方にはケースに合わせてどちらかを選択するようにしています。

ジルコニア類似品の強度は?

ジルコニア
 900~1,200MPa(内部のフレーム部分)
プロセラオールセラミッククラウン
 約700MPa(内部のフレーム部分)
インセラムジルコニア
 約600MPa(内部のフレーム部分)
E-MAX
360~400MPa(歯の表面部分)
エンプレス2
 350MPa程度(歯の表面部分)
エンプレス1
 100MPa程度(歯の表面部分)
従来のセラミック表面硬さ

 80MPa程度(歯の表面部分)

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