歯の内部の根の治療は歯科治療の中で最も難しい治療にうちのひとつとなっています。
小さな歯の内部の歯髄(神経)の管は複雑に分岐していて、すべての根の中を完全に無菌化させることは難しい状況にあります。特に以前に神経を抜かれて根の先に膿が溜まったケースの治療の成功率は非常に低くなります。以下の表が治療の成功率です。
根管充填状態と歯冠修復状態から比較した根尖病巣の有無
(Ray&Trope:Int.Endod.j.,28:12~18,1995)
当クリニックではなるべく神経を抜かないような保存療法を心がけています。神経を抜いしまうと歯の内部の血行はなくなり経年的に劣化し咬合圧に耐え切れなくなり歯の根が割れて抜歯に至るケースが非常に多くなります。大きな虫歯の場合は神経の処置をしなければ痛みやその他の不快症状をなくすことはできません。特に初めの神経処置はその歯の寿命に大きく影響しますので精密に治療を行う必要性(それでも成功率91%)があります。
しかし、根の先端に膿が溜まり再度の神経処置の成功率は65%以下となります。神経の治療が2回目以降の予後不良と判断した再発の可能性が高い歯は積極的な治療である抜歯+インプラント治療を提案させていただきます。