星野歯科駒沢クリニック

HOSHINO DENTAL KOMAZAWA CLINIC

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すべての治療に通じるメインテナンス

16.05.19

クリーニング、リコール、メインテナンス、という言葉がありますが、それぞれどういう意味なのでしょうか?

クリーニング=歯の汚れをとる こちらの意味合いは歯の表層に付着したステイン、やになどを取る意味合いが強くなります。そこに歯石を除去することも含まれてしまっています。我々、歯科としてはクリーニングの中の歯の表層についているステインやヤニ、歯茎に触れていない部位に付着している歯石は特に取らなくても虫歯(う蝕)や歯周病には影響しないと考えています。

リコール この言葉はあまり使いたくないですね。三菱自動車の燃費不正で車のリコールをするという場合に使われる言葉です。

メインテナンス メインテナンスにはセルフケアメインテナンスとプロフェッショナルケアメインテナンスがあります。

セルフケアとは自分自身で口腔健康を管理することで日頃のブラッシングがそれに該当します。歯の周りの歯垢や歯石を完璧に患者さん自身で取り去ることができるのならば歯科医院でのメンテナンスは不要になりますが、現実的には不可能です。歯の周りの歯垢を赤く染めだして徹底的に磨いたときに9割の歯垢を取り除くことができる患者さんは稀です。さらに歯石は歯茎のポケット内や歯の周りに徐々に蓄積されて歯ブラシでは取れません。そこで我々の歯科医院を定期的に利用してもらい残りの1割の歯垢や沈着した歯石をとるプロフェッショナルケアが必要となります。

プロフェッショナルケアでは日頃、磨くことの難しいエリアを重点的に行います。

アクセルソンという偉大な研究者が30年間定期的にメインテナンスしていくとどれぐらい歯を喪失させずに済むかという研究をしました。その結果30年間で0.7本しか喪失しなかったという驚異的なデータが出ています。

それに対して現在の日本人は30年間で平均13.7本も失っています。

この差は何なのでしょうか?多くの日本の歯科診療所では診療所につくと同時に歯を削り始めます。応急的な処置は確かに必要ですがその日のうちに削ったり詰め物をしてしまうことは肺炎の患者さんに検査もせずにすぐに肺を削除して変わりのものと流し込むということと同じ行為をしてくることになります。歯科でも内科的な診断が必要なはずです。虫歯や歯数病にかかるには原因が存在します。その原因を調べてその悪いリスク部分を減らしてから修復処置をしなければすぐに再治療になってしまうことは明白です。

歯は削るたびに弱ってきます。大体1本の歯を3回再治療すると4回目には抜歯となります。歯医者に行くたびに歯を削れば数年後には歯を失います。

アクセルソンたちは患者さんに歯の予防の知識を教えて、メインテナンスの重要性を徹底的に教え、定期的にプロフェッショナルケアを行いました。日本ではこの部分が完全に欠落しているから30年間で13.7本も歯を失っているのです。

星野歯科ではこのようなメインテナンスを中心とした歯科医療を展開しています。

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