スタッフブログ

15.08.22

昔ならば抜歯をしていたケースは案外多いものです。

歯を保存する基準が10年前とは相当に変わってきたように思います。
特に根管治療の分野での発展が目覚しく顕微鏡マイクロスコープの導入が今まで保存できなかった歯を救う可能性を広げました。
根管内部の治療は手探りで症状が消えた時点で根管充填をしていましたが、マイクロ下では確実な根管内部の清掃、機密な根管充填が可能となり、ヒビが内部にあるのかないのかを知ることができます。



この症例も昔ならば保存不可能で抜歯となっていたでしょうね。
以前に載せた内部吸収の根管洗浄を行いMTAセメントで根管充填しました。
結果は3ヶ月後にでますが保存の可能性高いと思います。

それでも状態が改善しないときは歯根尖端切除術でもう1回歯を救うチャンスがあります。

外科でも救えない場合は残念ですが抜歯をしてインプラント治療となります。
このようになるべく歯は保存していきますがどうしようもないときにはインプラント治療で歯を回復するというスタンスでいつも取り組んでいます。